経営者の顔なら遊びのブログを書くんじゃねぇ

先日コンサルの友人と話をしていたんだけど、いわゆる社長ブログの類に入る「○○社長の日記」やら「○○取締役のブログ」と冠された経営者ブログに関して、個人的に失望することが多い。

この友人は、個人的に知り合いでもある経営者がいる上場企業の株を応援の意味も含めて買ったそうだ。残念ながら、その後株価は下がり続けて、ぼちぼちな損になってしまっているらしいが元々応援する意味も含めて購入したもので、そこらへんはあんまり問題をしていないらしい。

ただ、最近その経営者のブログが酷い、と嘆いていた。休日のゴルフや仕事の後の飲み会の写真ばかりアップされていて、「仕事をしていないんじゃないか?」という気持ちにさせるらしい。だんだんと応援する気持ちが薄れてきてしまう、ということも洩らしていた。もちろん、その友人はそいつは優秀な人だしそうじゃないと思いたい、というフォローを話しの中でしていたけれどもこうした想いというものは意外に書いている方は感じていないケースが多いんじゃないか、と。


個人的な意見だが、ネットは実名と匿名を使い分けることが可能なツール。こうした社長ブログの類は実名か、もしくはほぼ特定できる形でエントリされている場合がほとんど。その場合にはやはり社会的な自分の立場を意識したエントリをすべきだし、そうしたブログ名を冠していることに対しての自分で課した制約だと思っている。

ただ。こうした傾向(悪い言い方をするとブログの内容が薄っぺらい)人の仕事へのスタンスというものは、感覚に頼り、かつ運がよかったタイプの人が多い。たまに仕事の話が出ていても、やはり精神論に頼った根拠のない「頑張る」という言葉で締め括られているパターンが多い。

まあ、こう思うのはもうそろそろ若い世代ってのを自分が意識しはじめているからかも。今から社会に出てくる20代前半から10代は間違いなく自分達よりも優秀。より進んだ時代の中で生きてきたから、スタート地点が違うから。彼らよりも自分が勝るのは経験であり、積み重ねているものの違い。それを加速させつつも、やはりいつかはそうしたより若い世代に委ねていくことを考えていった場合、やはり社会的に認知されている立場のばあいはそれに適した言葉やスタンスを発信していかないと、経験がなく吸収力が強い彼らが遠回りしてしまう可能性がある。

まあ、自分はそこまで優秀でセレブな経営者ではないけれども、その顔で何かを発信する時にはこうしたところを意識していきたいと思うのです。少なくとも、不特定多数の人たちに瞬間に繋がるネットという世界においては、ふざけたブログをエントリしたくないし、自意識過剰と言われても筋が通ったものを書いていきたい。