イチローの指導

さっきの清原の記事に合わせてイチローの記事が気になったので。

 川崎をイチ喝!! あわや福岡へ“強制送還”−Yahoo!Japanニュース
 
ヘッドスライディングをした川崎を叱責した、という内容。確か、野球における1塁への走塁は、ヘッドスライディングよりも駆け抜けた方が早いというのが定説。プロとして、しかも負けられない舞台においてこうした走塁自体が納得がいかなかったというのはイチローらしい。

個人的には、こうした考えとか姿勢は大好き。イチローのことを自分が好きな理由はここにある。

一方で思うことは。実際にどういう話合いをしたのかわからないけれど、イチローが指導者側に回った時、それはそんな先のことではないけれども、こうした考え方に選手がついてきてくれるかどうか。イチローは紛れもなく野球の天才で、その実力をさらに努力で伸ばしてきた人。さらに、ここにイチローと今回の叱責と前回の清原へのコメントの矛盾が生じているような気がする。実力よりも人気が先行するタイプの選手は存在するし、その最たる例の清原には前回のエントリのような内容の話をしているのだから。

ただ、どちらかが間違っているというわけじゃないと思う。清原には、ああいうタイプのプレーヤーとしてファンに夢を見せるためにがんばって欲しいという感情的な部分が表に出て、一方で日本代表クラスの現在の野球の実力として、さらに自分に近いスタイルの選手には理論的なレベルの高いプレーを求めるのは相手のおかれている立場が違えば当然かも。

ことプロスポーツの世界は勝つだけではダメ。イチローがいうように夢を持たせないといけない。両方を追求することは、意外に難しい。それを将来の歴史的な名プレーヤーだった指導者イチローがどんなふうに行うのかが今からちょっと楽しみだったりする。