馬鹿と言うなかれ。挑戦と心得よ。

以前もブログにエントリしたけれど、友人で、会社の同僚だったK君。突然、会社を辞めて海外を数年放浪して戻ってきた。
その様子は彼のブログを見てもらうとして。

■世界一周ブログ(略してセカブロ)
http://ameblo.jp/adventure2006/

社会復帰(笑)をするために、色々と就職活動なんかをしていて、自分もちょっと相談を電話で受けた。要約すると、

2社に絞り込んである。
A社は某SNS企業。今までと全く違うフィールドだけれども経営陣からの評価は高く感じた。将来的なIPOも十分ありうるし、責任あるポジション。
B社は以前一緒にいた会社のグループ内の一社。新規ビジネスだけれども、注目度が高いところ。トップの人とは旧知だし、働きやすい。

話を聞いていて、個人的にはA社を勧めた。理由は2つ。まず、B社はそれまでの人脈内でのフィールド。せっかく海外に行って色々と経験をしてきたんだから、日本でもさらに外に向かっていくのがいいんじゃない?というのが1点。もう1点は、A社は数年以内にIPOする可能性が高いと個人的に思っている。K君はそれを経験していないので、ベンチャー企業が熱を帯びたように一番盛り上がるタイミングを知らない。将来的な独立志向の強いK君にはそれを知るメリットは大きい。

そんなことを話してしばらくした後。先日、人づてでK君がB社に入社したことを聞いた。それを聞いた時に「あぁ、やっぱりな。」と感じた。K君は感情をとても大事にする。恩義や筋も大事にする。最終的な決定打は、仕事をドライに「何をするか?」ではなく、もっとウェットな「誰とやるか?」に重点が置かれたんだな、と。

で、さっそく今日電話をかけてみた。「決まったんなら連絡しなよ(笑)」とちょっといぢめてみたりしたけど、まあ話方に後悔は見えない。けれど、ポツリと

「こっちを選んじゃうのは自分らしいけど、馬鹿なんですよ。」

そんな事はないと思うよ。正解か失敗かなんていうのは結果論だから。論理に裏付けされた行動選択ならまだしも、こうした未知の領域(この場合、A社もB社もある意味それにあたる)に突っ込んでいく時には正解は存在しない。人はそれを挑戦と呼ぶし、タマ(命)が取られる訳じゃないんだから、決めたのならその道を走り続けろと。頑張ってね。